家庭菜園用にコンポストを使って肥料を作る。使い方とメリット・デメリットを紹介

ガーデニング

コンポストとは

 コンポスト(compost)とは日本語で堆肥(たいひ)です。日本でいうコンポストとは台所ででた生ごみを微生物の力を使い堆肥に変える容器を指す場合があります。
 堆肥化するという英語はコンポスティングといいます。今回は生ごみを堆肥に変える容器(コンポスト)を使ってみたので使い勝手をレビューします。

家庭菜園の究極形態、コンポストを使った自給自足

 家庭菜園の肥料まで、自分で作るようになったら究極のエコになります。肥料代もバカになりませんから。
 筆者の実家では昔、畑の横で屋外に設置するコンポストを設置していましたが、ただ生ごみを入れただけでは適切な発酵にはならず悪臭や虫がたかったりするデメリットがありました。
 最近は、ネットで自宅の中の台所の一角に置く室内用のコンポストが販売されています。筆者はその屋内用のコンポストを購入し、使用をしてみました。そのコンポストは「EM菌」というものを使用し、適切な発酵を促し、肥料を作成するものです。
 コンポストを使って作成できる肥料は「ぼかし肥料」という種類のものです。
 

 筆者はヤフーショッピングで人気のコンポストを購入しました三千円少々。EM菌を使って生ごみを発酵させるさいに、EM菌を含んだ水分が出てくるようで、下からウォーターサーバーのように水を抜き取ることができます。その水を希釈して植物に与えると土が豊かになるというメリットもあるようです。

EM菌とは

 乳酸菌や酵母、光合成細菌など、人にとって有効な細菌群であり、コンポストによる肥料作成にとっては重要な要素となります。生ごみを肥料に変える際には通常の過程では腐敗臭がしますが、EM菌を使用することで発酵がうながされ、筆者が肥料を作成したときには腐敗臭は全くしませんでした。独特のすっぱい匂いはしました。

ぼかし肥料とは

 米ぬかなどの有機物を発酵させて作る肥料のことです。台所で出た生ごみを発酵させて作るものもぼかし肥料です。土に混ぜて使う肥料で、土とまぜる、ぼかす(薄める)ことが名前の由来のようです。

 有機肥料は、植物の栄養素として吸収される前に微生物に分解される(発酵)することで効果を得られますが、効き目が現れるまでに発酵する必要があるため、時間がかかります。ぼかし肥料はすでに発酵しているので肥料の効き目が早く、有機質を原料にしているので、肥料効果が持続するというメリットがあります。

 ただし、ぼかし肥料は作った時点では酸性が強いため、育てる植物から離して使用する必要があります。しばらく経つと酸性が弱まります。

 台所から出た生ごみや米ぬかにEM菌を混ぜて2週間ほど経過させたものです。発酵しているのか判断は難しいです(;´∀`)

コンポストでぼかし肥料を作ってみたデメリット

 ①作物を新たに作る際の肥料としては土に混ぜるのに有効ですが、追肥としては限られた家庭菜園のスペースでは使いにくいという状況があります。化学肥料のように畑の表面に撒くだけともいかず、いちいち土を掘らなければならず、扱いにくいことが判明しました。
 ②エコとしてぼかし肥料をつくるのはいいですが、発酵の元になるEM菌を定期的に購入しなければならないデメリットがあります。
 ③毎日出る生ごみをコンポストに入れてEM菌を上にふりかけるという簡単な工程で肥料を作ることができますが、筆者の家では肥料ができても使う場所がないという状況に陥ってしまっており、三日坊主になってしまう危険性があります。
 ④いざ使う際に発酵してもう使える状況なのか否かわかりにくい。

コンポストを使った肥料づくり まとめ

 コンポストを使った肥料づくりは究極のエコですが、紹介したような大変さも少なからずあります。継続的に使うには高い意識と環境が必要かもしれません。

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