はじめに
筆者が原因不明の右足の腫れに見舞われ、セカンドオピニオンならず、サードオピニオンにてようやく病名が判明した「蜂窩織炎」について紹介します。
症状の初期段階では病名が判明しない場合もあるので、同じ病気に見舞われた方の情報になればと思い記事にしました。
※この記事では病状の写真はあまりにもひどいので掲載しておりません。「蜂窩織炎」で検索すると全く同じような症状写真は掲載されているのでそちらを参照願います。
病気の経過
病院1軒目「皮膚科」
はじめは下腿部(膝下)に虫さされが10数か所発生したような状態でした。痒いのと、数が尋常じゃないので病院に行き診断をもらいました。
庭いじりを前日にしていたので、蚊とかダニにやられたのかなと思っていました。
皮膚科の先生にも「草取りでもした?」と言われて、「はい」と答えるとアレルギーを抑える薬を処方され終了しました。
さっぱり診断名を言わないので「虫に刺されたんですかね?」と聞くと
「そうかもわかんないね」とのことで対処療法の薬の処方のみで何が原因かの診断はしてもらえませんでした。
70後半のおじいちゃん先生なので、病院選びやっちまったという印象でした。
病院2軒目「内科」
発症3日目になると虫さされが様相からネットでよく見る蕁麻疹のような症状に変わり、夜間に38度台の発熱もありました。脚自体にも熱感があります。蕁麻疹は長期化はせず、熱感も出ないとのことで蕁麻疹ではないなと感じました。
熱と足の関連性は定かではなかったので、新型コロナに感染したのかとも思い正直焦りました。
祝日だったので、今度は皮膚科ではなく、当番医の内科に行きましたが、臓器など内科的に何か悪くて皮膚に症状が出るとのネット情報もあったため、内科に見てもらうのも悪くないかと考えました。
「これは、、私は皮膚科専門でないのでわからないです。対処療法の薬を処方します。」
医者がちょっとわからないとはあまり言わないと思いますが、はっきりそう言ってもらうのも助かります。人に感染させるような病状ではないと言っていただけたので少し安心しました。解熱剤、かゆみ止め、アレルギーどめを貰い、「皮膚科やっているときに皮膚科に行ってください」と言われて終了しました。
病院3件目「皮膚科」
発症5日目には赤黒く腫れており一気に悪化した様相です。
皮膚科1軒目、入り口に「新患受付は紹介状がないと受診不可になりました。」との表示があり、皮膚科2軒目、「新患ですか、今から待つと5時間待ちですね」と言われました。「それはあからさまに嘘だろ!」と内心思いましたが…
最近の病院は新患に厳しいんですかね。今日のうちに皮膚科に行けるのか心配でしたが、もう一軒を電話で先に確認し、混んでいましたが、これまで何度か行ったこともありそこの皮膚科は診てくれました。
触診で熱感があるのを確認し、診察してもらった結果、細菌が皮膚内に入って炎症を起こしているとのことでした。虫刺されでは発熱まではしないとのことでした。
診断名は「蜂窩織炎」、細菌感染のため抗菌剤での治療が必要とのことでした。
「蜂窩織炎」は初めて聞きました。
蜂窩織炎とは
蜂窩織炎(ほうかしきえん、cellulitis, phlegmon[e])とは、好中球の浸潤が限局せず組織内にびまん性に広がり、細胞間質を広範囲に融解し細胞実質を壊死させている、進展性の化膿性炎症である。蜂巣織炎(ほうそうしきえん)、蜂巣炎(ほうそうえん)、フレグモーネともいう。
Wikipedia
「蜂窩」とはハチの巣のことで、顕微鏡標本上に見える、浮遊している好中球をハチの幼虫に見立て、融解し切らずに残っている間質を巣の仕切りに見立てた名称である。
先生のお話とむすび
細胞を壊死させるという恐ろしい病気です。私の場合はひざ下全体に及んでおり、安静にした方がいいレベルということでした。
足に好発するようですが、目の周りにできる場合もあるようです。皮膚に細菌が入って生じるなら、どこに発症しても確かにおかしくないですね。
大きな傷というわけではなく、小さな傷や虫刺され、ひっかき傷などでも生じると言われていますので、油断はできません。
最初は虫刺されのような症状⇒少しやっかいな虫さされ⇒足が赤黒く張れ熱感があるという場合は「蜂窩織炎」の可能性があります。初期段階では虫刺されと誤診される危険性もあるので、症状が進行する前にすぐに皮膚科を受診しましょう。
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